六甲バター株式会社 代表取締役社長兼CEO の塚本浩康さんが登場。
ロングセラー商品の「Q・B・Bベビーチーズ」をはじめとする
主力ブランドの「Q・B・B」について、
また、世界初のスティックチーズの開発のお話や
今後の世界へ向けての事業展開についても伺いました。
六甲バター株式会社 HP コチラ
六甲バター株式会社とは
「六甲バター」という社名だが、
バターは1度も作ったことも売ったこともない。
もともとはマーガリンの会社だった。
1948年に祖父が創業した時に、
栄養の足りない子供たちが大勢いて、その子供たちに
栄養豊富な食品を食べさせたいと作ったのが「マーガリン」。
マーガリンは当時、“人造バター”ともいわれていたことから
「マーガリン 六甲バター」という商品名を付けた。
これが結構ヒットしたので、社名を「六甲バター」に。
主力ブランドは、「Q・B・B」。
「Q・B・Bベビーチーズ」は1972年に誕生。
1個ずつ包装してあるチーズというのは初めて。
大きなチーズを家で切らなくてもいいように考えられている。
小さく包まれると1人1人のお客さんのところに確実に届く。、
見栄えも良く、取り扱いも非常に便利になる。衛生的にも良い。
「Q・B・Bベビーチーズ」は長年愛されているロングセラー商品。
自分たちは、ロングセラーだったものに、
例えば、カマンベール味や、スモークフレーバー、
アーモンドを入れてみたりと、いろいろな味のバリエーションをだし、
今、どんどん売り上げが上がり、
お客様からご愛顧いただいてる状況。
海外展開
今年度から。3カ年の中期経営計画を立てており、
その中で、アジアナンバーワンのプロセスチーズメーカーになろう
ということを目標の1つに掲げている。
以前から、ちょっと甘いデザートタイプのチーズを
海外の人たちに食べていただいたところ、非常に評判がいい。
例えばベトナムの方々には非常に大好評。
ベトナムへは日本から輸出しているが、、
ベトナムに工場を作ると、現地の人たちに合わせた商品展開ができ、
タイやフィリピン、中国など、ベトナム周辺への展開も
期待できるのではないかと考え、
今はベトナムでの新工場の設立を目標として頑張っている。
チーズにも色々な多様性みたいなものも求められる。
国内向けも。海外向けも一生懸命、開発に取り組んでいる
開発の人たちがもちろん中心で開発するが、
営業の人が現地のその様子を伝えたり、
我々もマーケティングをして、次の商品開発に活かし、
新しい商品をどんどん作っていくということをやっている。
アジアへの進出。それが目標の1つ。
さらにアジアにとどまらず、どんどん世界にも、出ていきたい。
新しいものを生み出す力
六甲バターにはチーズに関連した世界初と日本初がある。
魚肉ソーセージの形を模した「スティックチーズ」を作ったのが世界初。
細長いタイプだとお子さんが持ちやすく、
また、食べたくなるということがある。
また、1枚1枚フィルムで包むタイプのスライスチーズを
日本で初めて商品化した。
六甲バター株式会社は、「開発先導型活力企業」を掲げている。
開発というのは、商品の開発をする部隊だけではなく、
全員が自分の仕事を新たに開発していく。
もちろん商品もだが、仕事のやり方、売り方、お客様への伝わり方、
そういったものも自分たちで開発していくということを
常に社内でも言い続けている。
新しいものをみんなが考え、それをお客様に届けようと
一生懸命やっている。
印象に残っている開発のひとつに、
チーズの中にチーズを入れた商品というのがあり、
1口のサイズのチーズの皮の中に、柔らかいチーズを入れてる商品で
7年かかってなんとか完成したが、そこまで売れる商品ではなかった。
しかし、それの発展形でチーズの中にイチゴジャムのようなものを入れた、
「ひとくちチーズデザート」というものを今年の3月から発売。
基礎技術を開発すると、新たな商品のバリエーションへ広がっていく、
7年の開発期間は無駄ではない。
社長就任とリーダーの条件
自分は創業家の出身で、六甲バターに子供の頃から慣れ親しんでいた。
2000年に入社し、20年ぐらい経つと、
やはり自分の役割や責任を非常に自覚していて、
いつ社長になっても大丈夫なように準備は進めてきたので
社長に就任した時には、いよいよその時が来たなと思った。
就任した頃はちょうどコロナの真っただ中だったので
どういうふうにしていくのが正解かが全くわからなかったが
自分の本当にやるべきことを考え、着実にやってく、
そういった時間がちゃんとあった。
創業家に生まれてきたからこそ、
働いてる人にどれだけ気持ちよく働いてもらえるか。
ちゃんとその能力を発揮してもらえるのか。
そのためにどのくらい働いてる方々に信頼される人間であるべきか。
そのようなことを考えていた。
自分自身が働いてる方々やお客様を信じてやっていくことが大切だろうし、
信頼を裏切らないような、誠意ある行動とか、
仕事をしていくということがリーダーの条件かと思っている。
どうコミュニケーションをとって、自分を伝えて、相手を理解して、
いかに気持ちよく働いてもらえるような環境を提供できるかということが
大切だと思っている。
今後の目標
六甲バター株式会社の経営理念は、
「健康で明るく楽しい食文化の提供によって社会に貢献する」ということ。
食べた人が健康であるような商品、そして、食べると明るくなる、
笑顔になる、楽しくなるということも目標としているので。
そのような食品を提供し、この社会をより活性化していこうということを
社内でいつも考えてる。
現在開催中の大阪・関西万博の大阪ヘルスケアパビリオンの
フードコート内に「Q・B・B これもいいキッチン」を出店。
ここでは、チーズの代替植物性食品を使ったメニューを提供している。
京都の「祇園さゝ木」の佐々木浩シェフがメニューを開発。
これがとてもおいしいので、ぜひ行って、食べていただきたい。
創業70年以上。改めてQ・B・BのPR事業に力を入れている
「“Q・B・B”ってついてるんだったら、
このチーズはまずおいしいに違いない」
と思ってもらえることもあると思っている。
よりたくさんのお客様の健康とか、明るさみたなところに
自分たちも関与していきたいということもあり、
もっと様々なお客様の手に取ってもらえるようにしたい。
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